高校新卒ジェネレーションギャップ 応募企業

―バブル崩壊前後のギャップはここにもある―

■親世代はバブル崩壊前の常識を持ったままなことが多い。
■近年のリーマンショック+震災が高校新卒就職に与えた影響を知らない。

それゆえに、高校新卒の就職事情は前もって知っていてほしいです。


一昔前の高校新卒就職は…

銀行、上場企業、コマーシャルで見たことあるような企業がズラリとならび
しかも企業から学校へ『是非生徒さまをご紹介ください』と挨拶にくるほどだったとか。


一方、現在は…

高校新卒を育てようとする企業はリーマンショック以降で激減しています。
中でも有名企業と呼ばれる求人はほんのひと握り。上場企業は数%程度。


明らかに売り手と買い手が180度入れ替わっています。


数少ない有名企業を生徒たちが取り合う。

その競争をフェアに判断するのが『校内選考』です。
成績順に応募企業を選ぶことができる仕組みです。


学校は学ぶ場なので学業(与えられた役割)で結果を出す者を優先するのは当然です。
成績=職業能力とは限りませんが、努力する能力としては評価できます。


残念ながら、成績の良くない生徒は志望企業に応募できる可能性が低いです。

そんな現状を知らず、生徒が自宅に求人票を持って帰ると
保護者は『もっと良い企業にしなさい』と突き返してしまう。

わが子が校内選考を勝ち残れないことを知らずにショックを受けてしまう。
そして現状を理解して『こんなハズじゃなかった』と落ち込む保護者。

仕方ないことだとは判りつつも、僕が見たくないシーンの一つです。


で、校内選考では評定平均を基に優先順位が決められます。
その評定平均を上げるには大きく3つ。

①欠席しない
②提出物を確実に出す
③テストで高得点を取る
(その他、クラブ活動や生活態度を評価に追加する学校もあります)

この原則を守って好成績をキープできれば、応募先を選びやすくなります。


ただ、有名な企業だから幸せになれるとは言えないです。


しかし、成績は『行きたい会社を選ぶための権利』なんです。
それだけでも、1年生から努力を続ける価値は充分にありますよね?


■一昔前とは高校新卒のニーズが変わっていること。
■希望を叶えるための競争が激化していること。
■それと、学校の成績が思いのほか重要であること。

この三つを今の保護者には前もって知っていてほしいと願うばかりです。


学校の勉強が社会に出て役に立つとは限らない。
けど、それよりもっと早く訪れる、進路を選択で役に立つのは確実です。



ちなみに僕は有名企業で働いたことがありません。
今も不安が大きくて幸せとは思えない。だからリーマン先生になると決めた。
ボーナスもなく、給料は驚くほど安いですが(笑)

でも幸せになる方向をちゃんと向いているので、たぶん大丈夫です。

妻子の確認?

―居ても居なくても変わらぬクオリティでお届け―


進路が決まった生徒の大半が、僕のことなんて忘れてしまう。

進路指導室には用事がなくなるし、わざわざ顔を見せにくる生徒は一握り。

その中でも、毎日のように僕を指名してくださる生徒さんが御来店(笑)

しかも用事の9割が『世間話』だ。


で、今日はやけに僕の家族構成を聞きたがる。

特に隠す必要もないので僕は『嫁と小さな子供が居るよ』と答えた。


そしたらさっきまでの笑顔がサーッと消えて、口数も一気に少なくなり
その日から姿を見かけなくなってしまった。


なんかマズイこと言っちゃった?もしかして(汗)

違ったらキョーレツに勘違い野郎ですが。



その生徒は進路が決まってたので特に差し支えなかったけど…

こんな時はどう接すれば良いか判らない。

まだまだ修行が足りないリーマン先生でした。精進します。


…え?やっぱり勘違い??

だと思った!だって、僕はただのオッサンだから(笑)

キョーレツに勘違い野郎です(笑)

上からしかものを言えない『アドバイザー(笑)』

―『長年の』価値観を押し付けて、その子の人生保証できるのかよ―


今日はちょっとイラっとした。


僕はアドバイスする立場だから、相談に答えるのが仕事。
生徒の不安をクリアにして、卒業したあとも自分で歩けるように道を照らす。


周りには僕の倍ちかく生きてる熟年のアドバイザーが沢山いる。
生徒からすると4倍ほどの人生を過ごしてきたことになる。

何万回もの日常を繰り返し、成功も苦労も経験してきた『人生のベテラン』だ。
そこで得た知識は、僕がどう頑張ったって追いつかない。かなわない。


けど、中には『やりすぎ』の人も居る。


特にひどかったのは、生徒にアドバイスをしている中で…

『この仕事は君にはできない。別の仕事にしなさい。俺はこの仕事を知っている。』
自分が苦労したから、生徒にもできないと断言する。
どうせなら、失敗しないようにアドバイスすれば?(笑)


『アミューズメントなんてダメ!親が泣くぞ!?』
薦めたくないのはわかるけど、その生徒の背景も聞かずに反対する。
アンタは親か?養えるのか?(笑)


『面接の挨拶は大きな声で!!はいっ!もっと大きな声で!!!』
と、静かな性格の生徒にも同じアドバイス。
気合十分の熱血モーレツじゃないと仕事ができないのか?(笑)


他にも沢山の『あーしろ。こーしろ。』を連発する『アドバイザー(笑)』


『アドバイザー(笑)』は経験も豊富だし、凄い説得力も持っている。
じゃあ、もし生徒がそのアドバイスを盲信してしまったら?


何か困ったとき、こう考えるだろう。


『○○さんが言ったとおりにしたのにダメじゃないか!よし、辞めよう』

『やっぱり飲食店で働きたかった…よし、辞めよう』

『僕は気合が足りないんだって…よし、辞めよう』



自分の考えで動かないと、納得出来ないことが多いです。

納得行かないことは、後悔に繋がります。

そして、その理由を誰かのせいにして落ち着こうとします。

その矛先はどこへ向かいますか?考えると怖い。



僕らアドバイザーは家族でも教師でもない。上司でもない。

そのへんのオッサンである。

アドバイザーが、中途半端な『熱心』だけで人の人生を操作しちゃダメです。



僕らはそこまで偉くありません。

僕らはそこまで『生徒の失敗』に責任をもてません。


生徒の決断に対し、自分で決める材料を渡すだけです。できるだけ沢山。

生徒が歩くその道を、地図を片手にランプで照らすだけです。



強引に手を引っ張ったりしません。



…と、アツく語ってしまった。むさ苦しかったらごめんなさい(笑)


しかし『○○さんの言うとおりにして良かった!』と自力で考えず成功する生徒は何人居るんだろう?

履歴書は数字で表す 後編

―僕は就職アドバイザーとしてのべ1500人以上と相談しています―


前回のまま記事を終わらせるとクレームになります。


『運動部じゃないとダメなのかよ!!』と(笑)


どんなものでも数値化できるとは思いませんが、できるだけやってみましょう。


ということで前回に引き続き、履歴書を数字で表す方法です。



~軽音部Cくんの場合~

『私は人前に出ることが好きです。軽音部で、後輩に教えながら文化祭やライブハウスでも音楽活動しています。聴きに来てくれる人もいるので頑張ろうと思います。』

この場合、バンドが好きで面倒見がよく、外でも色々活動してるんだなと伝わりますが
どれくらい頑張ったのかは伝わりません。


これを数字に置き換えると…


~軽音部Dくんの場合~

『私は人前に出ることが好きです。2年半の間、軽音部で8人の後輩にギターを教えながら、文化祭や月に1度ライブハウスでも音楽活動しています。いつも見に来てくれる40人ほどのファンが居ます。沢山の人が自分たちの音楽を聴きに来てくれると嬉しくてもっと頑張ろうと思えます。』

こんな感じです。
どれくらい努力したか、どれくらい緊張に強いか。ハッキリわかるでしょ?

ミュージシャンを志望かと勘違いされるかもしれませんが(笑)




~アルバイトのEさんの場合~

『私は物事を最後までやり遂げる性格です。ホームセンターでアルバイトをしていて、店長から値札貼りを任せられましたが諦めず最後までやり通しました。』

何をどうやり通したかが伝わらない。値札貼りってカンタンな作業じゃないの?
と、頑張った度合いが伝わりません。


~アルバイトFさんの場合~
『私は物事を最後までやり遂げる性格です。高校に入ってすぐ、17時から20時までホームセンターのアルバイトをしていて、店長から1000商品の値札貼りを任せられました。残り時間も2時間しかない中で、必死で諦めずその日のうちに作業を終えることができました。店長はおどろいていましたが、褒めてくださいました。』

こんな感じになります。

どう? なんか『デキる女』みたいじゃない?(笑)

アルバイト経験がプラスかマイナスか?
そんなことを超えて、どれだけ頑張ったかを伝える威力は充分。

他にも『売上10万円以上を達成するために○○○を頑張った』とか、アルバイトは数字にしやすい。



ということで、大半のことは数字で表すことができます。

面接官はあなたの話を聞きながら、メモを取っています。
メモは文章よりも数字のほうが書きやすいですから、印象に残りやすいです。

全員の面接が終わったあとの採用会議で
『あの○○高校の子は、頑張ってるみたいですよ~。それは…』

と、採用会議に参加している全員が、あなたの努力を分かりやすく理解してくれるはずです。

そうなれば採用に繋がる可能性は高まるでしょう。



以上! 毎日の食費が200円のリーマン先生でした(T_T)

履歴書は数字で表す 前編

―僕は数学がキライで
  テストで『15点』とったことがある―


面接の場で、いかに自分を正確に伝えられるか?

20分の短い時間でどれだけ伝えられるか?

自分は5人の集団面接のうち、上位2人だと伝えられるか?


今回は『数字で表す志望動機』



それは相手にとって分かりやすい表現で自己PRすることが有効です。


志望動機や自己PRで、どれだけ良いセリフを使っても

結局伝わるのは『熱意とヤル気』だけです。
(もちろんコレも大切ですが)


どれだけ簡単に、どれだけ真実身を持って伝えるかは

『自慢できることは数字で』伝えるべきなんです。



例えば…

~野球部出身のAくんの場合~

『私は、体力に自信があります。野球部での毎日苦しい練習で、体力と精神力を磨きました』

この場合、確かに野球部で苦労したんだと伝わりますが
どれくらい頑張ったのかは伝わりません。




数字に置き換えると…



~野球部Bくんの場合~

『私は、体力に自信があります。野球部員が40人居るなかで2年半の間レギュラーとして参加し、県大会でも1位を勝ち取りました。』

こんな感じで、何をどれくらい頑張ったのか伝わりやすくなります。

・競争率の高いレギュラー争いでの勝負根性
・部活の練習を2年続ける根性と習慣性がある
・チームワークの大切さを知っている

伝わるのはこれだけじゃない。

『自分のことを具体的に伝えることができる!』という
オマケまでついてきます(笑)



今回は野球部の例を挙げましたが、次回は別の部活動やアルバイトを『数値化』してみましょう。


では。


リスク

―ちょっと油断したら真っ逆さま
  信用も信頼も不祥事も紙一重に―

相談の数だけリスクがあります。
下手なアドバイスをすると間違った方向に進みかねない立場にいます。

就職のためのアドバイスには大きく3つ種類があって

・進路、就職先の相談
・応募書類の書き方
・面接対策

どれも重要であり、それぞれ真剣にアドバイスします。


が!今回はちょっと趣向の違うリスクについて。

…とある生徒、とある面接日の直前。
書類も揃え、あとは面接を練習すれば送り出せるところまできた。

むかえた面接練習日。
本番を想定した準備をするように伝えてある。

・履歴書に書いたことを覚えておく

・想定される問いかけに、自分の言葉で答えられるように心の準備

・そして服装はフル装備


志望動機などはしっかりと見つけ出しているので大丈夫。
ほのかな笑顔で、口調もハッキリとして期待できそう。

ただ、ひとつ『服装』に問題があった。

髪型も、髪色も問題なし。
スカート丈も普通。
上着もちゃんと着用。

ただひとつ『ネクタイ』を着けてなかった。


僕は注意する。

『ネクタイなしでは引き締まらないから、ちゃんと着けよう』

本番でもネクタイを忘れたらマイナスになりかねない。
(余計なことでマイナスポイントを作りたくない)

生徒は一言。

『持ってきてるけど、着け方が分からないんです』

…いやいや、おかしい。

そのネクタイ、パチンと取り付けるタイプ(笑)
簡単に着けられるでしょ?と伝えても


『判らない』


身ぶり手ぶりで教えても『判らない』

友達に教えてもらえば?と言っても『判らない』


で、あげくの果てに…

『リーマン先生、着けて』

…え???

…え????なんて????


ごごご、ごめん。ムリ。
ムリっていうか、ぶっちゃけ困る。
大人の都合で色々と困るから(笑)

ドキドキしてられないというか…触れて誤解される可能性も高いワケで。
下手したら仕事を失いかねないワケで。

人の面接練習で、自分の職を失うなんてありえないっ!

…そんな大きなリスク背負いたくないっ!(笑)
どうも反応に困るシチュエーション。リスクもあるということです。

守秘義務と守備範囲

―守るべきもののために
   守れる範囲を守るための防御姿勢―


それは守秘義務と守備範囲から飛び出てそうなレベル。

詳しくは言えない。
あまり深くかかわっちゃダメなことがあった。


ある日、あまりに重くつらい思いをしている生徒が相談にきた。


僕にとって初めて聞かされた悩み。
大人に相談したのは僕が初めて。

その生徒は『とある癖』をやめられないらしく、正直、答えに困った。

適当なアドバイスはできないし…
(あくまでも進路についてのアドバイザーなので)


ただ、ほっとけない。


専門外だけど、色々調べて…
『否定しちゃダメ』だということだけ理解して
出来るだけ悩みを聞いてあげることだけだった。

・医者に見せるにはお金がない。

・他の人には知らせたくない

・でもやめられない

そんな行き詰まり状態を打開するには…と考えた。


でも、やっぱり医者にしか解決できない。触れられない。


僕は話を聞いてあげるだけ。
せっかく打ち明けてくれたのに…。

でも話してるうちに、何とか笑顔は出てきた。

笑ってくれるとホッとする。僕にできるのはそれくらい。